外国人労働者にはどのように宗教的配慮をすればよいでしょうか?

日本人と比較して宗教に関して信仰心の厚い外国人が多く、年々外国人労働者が増加している状況下において、宗教的な配慮が必要となるケースが増えてきます。

例えば、イスラム教徒を労働者として雇用する場合には、食事(豚およびアルコールの摂取禁止・ハラール食対応)や礼拝(1日5回)等に関して配慮をする必要があります。

一方で、使用者として、すべてを言われた通りに対応することが困難な場合があります。

例えば、礼拝に関して、急に職場を離れられてしまっては業務に支障を来すことが考えられます。そのため、礼拝を行う時間や回数、場所、また礼拝時間を労働時間とするのか休憩時間とするのか等について、事前に話し合いをしてルールを作り、また他の労働者との連携を図る等して業務に支障がないようにする必要があります。

昨今では、礼拝施設や礼拝前に身を清めるウドゥ用の施設を社内に設置する会社も増えており、宗教的配慮を含めた就労環境の整備が必要です。