国籍とは

現在、国際結婚などで、外国で生まれ、二重国籍のまま成人している日本人が増えてきています。また、生まれたときは外国籍であって、その後、帰化をして日本の国籍を取得する外国人の数も増えてきています。

それでは、国籍とはいったい何のことでしょうか?
また、外国人が日本の市民権を取得するにはどうしたら良いでしょうか?

国籍とは、簡単に説明しますと、人が特定の国家に属する構成員としての身分・資格のことです。

日本では、国籍と市民権が一体化していますので、帰化をして日本人になれば、国籍と完全な市民としての権利を得ることができます。日本とは違って、市民権の制限されている者と、保障されている者の2種の国民が存在する国もあります。

日本は原則二重国籍を認めない

日本は二重国籍を原則認めていませんが、どうしても二重国籍者が生まれてくることを防ぐことはできないため、国籍法でそれらを抑止する方策を定めています。しかし、国際結婚や海外で出生する者の増加により、ニ重国籍者も増えてきています。

1985年までは、日本人女性が外国人と結婚した場合に、生まれた子どもは日本国籍が取れないということもありました。その後、出生のときに母が日本人である場合にも子は日本人であると規定を変更したことも、二重国籍者の増大の原因の一つです。

もっと昔の旧国籍法では、日本人女生が外国人の妻となれば、日本国籍を失うとし、二重国籍者となるのを防いでいました。

現在は、国際結婚と海外で出生する者の増加により、ニ重国籍者は増えています。

日本以上に保守的と思われていた韓国では、2011年、外国人が帰化した場合などで、「国内で外国籍を行使しない」という誓約をおこあうことを条件に、限定的に重国籍を容認するようになりました。

国際結婚をしたカップルでは、将来子どもがどちらの国籍を選ぶかということが結婚後も続く家庭内での問題にもなります。また、帰化をした際に、元の国籍を捨てなければならないことは、日本国籍の取得する場合の壁になっています。